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President's Message

トップメッセージ

吉松徹郎 近影

株主の皆様には、平素より当社への格別のご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。

第21期(2020年6月期)は、昨年8月の第20期(2019年6月期)決算発表でお伝えしましたとおり、積み残した主要な施策を完遂することを優先し、投資拡大フェーズを1年延長させていただきました。中長期の成長を見据えて、SaaS型サービスである「ブランドオフィシャル」の開発やアップデート、ECの事業拡大、原宿の大型旗艦店のオープンなど、さまざまな事業で積極的に投資を行ってまいりました。

しかし、海外事業を取り巻く環境が想定以上に悪化したことに加え、第21期下半期以降は、新型コロナウイルスの感染拡大により、当社だけでなく化粧品業界全体が多大な影響を受けています。これまで化粧品業界の成長を支えてきたインバウンドの消滅や店舗の休業だけでなく、外出自粛の影響による化粧をする機会の減少など、生活様式にも大きな変化が起こっています。ただ、「ビューティプラットフォームの構築」というアイスタイルが目指すべき未来そのものは変わることはありません。

この状況においてアイスタイルが実行すべきことは2つです。
1つ目が不採算事業の整理・撤退です。減収と積極投資が重なったことで悪化した収益・費用のバランスを改善するために、更なる事業の選択と集中を行います。まずは、サロン事業やマレーシアのECサイトなどの整理・撤退を決定いたしました。今後も継続して事業方針及び成長投資領域の縮小・撤退を検討し、短期間での収益改善を目指します。
2つ目が収益部門の更なる強化です。具体的には第2の収益の柱と位置づける「ブランドオフィシャルへの引き続きの注力」と、「リアル(実店舗)とネットを連動した小売販売力の強化」です。
この状況下で、なぜ店舗を続けるのか?疑問に思われている株主の方もいらっしゃるかと思います。
しかしそもそも、コロナ禍においてもアイスタイルの小売の販売力は、ECの躍進によって前期より成長しています。また、日本の化粧品市場は依然としてリアルの規模が圧倒的に大きいのが現状です。
ただし、いま世の中で起きている変化は不可逆です。今後も継続して販売力を強化していくには、ネットを掛け合わせることでリアルも含めた収益性の高い小売モデルを構築する必要があります。リアルでしか提供できなかった価値をデータ化・オンライン化し、これを業界全体にシェアすることなどで、リアルとネットを横断したシームレスな購買体験の実現を目指していきたいと思います。

第21期の結果については我々も忸怩たる思いであり、株主の皆様にはご心配をおかけしていることを大変申し訳なく思っております。今期第22期(2021年6月期)では前述の施策により、再び会社を成長軌道に乗せ、営業利益の黒字化を目指しグループ一丸となって邁進してまいります。引き続きご理解・ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。

2020年9月

代表取締役社長 兼 CEO

吉松 徹郎 サイン

SaaS型...「Software as a service」の略。提供者側で稼働しているソフトウェアをインターネット経由で利用者に提供するサービス。